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マバタキ

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刹那愛 N0.68

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ありさは行く当てもなく温泉施設にいるのではない、京子の知り合いと東京駅で偶然に合う。ありさが車で出かけるのを止めたのは二人の刑事が、来たことで、犯罪者特有の鋭い感が冴える。スーツケースの中は現金が詰っている、身の回りの日用品などはコンビニでも買える。ホテルに泊まれば備えがあるので持ち歩く必要は無いしその時間が惜しかった。毎日100万円ごとにキャッシュカードでおろしていた現金はスーツケースいっぱいであ...

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刹那愛 N0.67

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「先輩俺さぁ~ピアス落としちゃってさぁ~買ったばかりなんすょ~」20歳なったばかりの河合アキトが言う。「つけない方がカッコイインジャねえのかぁ~」21歳になったばかりの先輩萩原は自動販売機にコインを入れながら言う。部活が終わってかなり遅くに入ってきた二人は温泉施設で食事をした後喫煙室で談笑する。そこに若い女性が入っきたので思わず二人は一瞬彼女に視線が釘ずけになり無言になってしまう。こんな田舎町にアイド...

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刹那愛 N0.66

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ありさには感情が無いのではなく、人格のせいでその人格に左右されてしまう。二重人格は最初に自分が作り始めた事なのだが、それに気づく二重人格者はいない。普通の人間に例えると、いわゆる影のように付きまとっていた影が陰ではなくなり表に出る。影には心は無いからでありましてや感情さえ、鼻から持たないのである。ありさの強い方の人格も最初はおとなしくありさの中にいた。しかし、我慢し続けることが出来ない程にありさの...

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刹那愛 N0.65

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義父は身体を引きずりながら自分達の寝室に向かっている12時40分壁時計の針。九の字のように体を曲げて床に倒れているのは自分の妻である。ありさに気付かれたと同時に義母はアイスピックで一突きされ胸一面が真っ赤である。見回す部屋にはありさの姿はない義父は自分の携帯を充電器から抜き颯斗にかける。警察と颯斗どちらを先に連絡するかを一瞬戸惑い迷ってしまった義父。息子の声を聴きたいがための迷いであった、判断能力が衰...

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刹那愛 N0.64

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遠くでけたたましく聞こえる犬の遠吠えは闇夜の国から近ずく魔物の出現を知らせるようだ。足音を忍ばせるように歩くありさの身体はまるで天使のようにさえ見間違える程可愛い。白いシルクのガウンは歩くたびに身体の動きにまとわりつくが素肌の肩にかけられただけである。夜中22時ちょうどの時刻を壁時計が知らせると同時に、ありさは起き階段をおりる。彼女の左手にはアイスピックだけが握られている。闇夜に月明かりでアイスピッ...

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刹那愛 N0.63

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他人を痛ぶる事に快感を感じるありさは看護師であり輝くほどに美しい。誰が悪魔のような心を胸に秘めていると思うだろうか。花瓶に飾られている深紅のバラを見て颯斗はありさを思う。バラの花びらにそっと触れようと指先を伸ばし触れた瞬間、颯斗の指先に戦慄が走る。指先に刺さるトゲは短いけれど、トゲは短いくせに太く逆三角形だが鋭利である。刺さる指の腹は柔らかく敏感な箇所から赤い鮮血が、こんもりと盛り上がるさまは綺麗...

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刹那愛 N0.62

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ありさには二つの人格がある。冷酷な性格の時はもう一人の性格がうっとおしくて嫌う。普段のありさは看護師の仕事を普通にこなせる。他人と会話する穏やかさがある、常識ももちろん持ち合わせている。だが、高校時代の10代から長年の一人暮らしなのだ。いつの間にか心の会話が人格を作り上げる。都合よく自分を慰め他人への憎悪が、培わせたと言っても過言ではないのである。犯罪者が自分に対する言い訳のように・・・という訳で...

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刹那愛 N0.61

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颯斗の父親は意識を取り戻すと大声で叫ぶ。「おお-い・・誰かぁ・・おぉーい」颯斗の母親は声のするクローゼットに行くと自分の夫が座り込んでいるのを見て言う。「あなた、どうしたの・・どうしちゃったのよぉー」颯斗の父親は妻が元気で歩いていることに驚きながらも訴えかけるように言う。「ありさ・・・ありさにやられたんだ・・殺されるかと思ったよ颯斗の母親は思わず吹き出しながら言う。「あなた、気は確かなの?ありさは...

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刹那愛 N0.60

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自宅に帰り着いたありさは喉が渇いていた。冷蔵庫の氷入れを見るが氷は無い。颯斗の母親が家事をしていればこういう事は無い、自分が無駄な事をしたと思う。コーラーは冷やす前に用意された状態で、収納BOXの中に買い物袋のまま入れてある。冷えたコーラーが飲みたい、氷がないかとサーバーで四隅を突つくと氷の塊がとれる。ガラスのコップはお気に入りで嫁入りの時に持参する、耐熱ガラスだが形は個性的。氷のかけらを入れてみる...

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刹那愛 N0.59

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ありさは勤務時間を終了して帰り支度をしている時である。同僚の看護師で小柄だが体格は良く、おしゃべり好きな佐々木由紀に聞かれる。「今度の新人歓迎会は出席するよね、会費が5千円ってぇーお酒が飲めない私達には高いよねぇー」ありさにとってはどうでも良いことで、生返事を返しながらスカートをはいている時に由紀が言う。「あらぁ~、ありさの足ってまっすぐでモデル顔負けね、うらやましいわぁ~えっ素足なのぉ~」イチイ...

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刹那愛 N0.58

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ありさの行動をいぶかしむ一人の人間がいない訳では無い、ただ現実にありさを見て嘘だろうと否定したのは、若いころ占いをしていた老婆の孫であり私立大学生の森和也である。自分の祖母がベッドからの転落で事故死扱いという理由を聞いた時に、祖母の言葉を思い起こす。和也は幼い時に祖母に随分可愛がられていたので、痴呆が進む前は良く見舞いに行っていた。祖母の痴呆が進むにつれ会いに行くたび和也に向かい祖母は聞く。「あな...

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刹那愛 N0.57

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颯斗の父親はありさに言う「母さんは病院で検査させるから、ありさちゃんには大変だろう仕事と看病じゃぁ」ありさは父親にコーヒーを入れながら言う。「あら、お義父さんは私を信用できないのですか?」「イヤイヤ・・そういう事では無いよ、まぁどちらにしても母さんは元気が取り柄の人だから」「このまま寝込まれると店も続けられないだろう、ありさちゃんが手伝えるのか・・・無理だろう」父親は店の合間にありさが母親の為に、...

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刹那愛 N0.56

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ありさには良い嫁になると言う考えはもともとない、一緒に居て邪魔さえならければ良い。颯斗は優しく自分の邪魔にならない、両親へも言いたいことは言える。けれど・・・一人でいる自分が何をするかありさ自身病気だとは認めたくはない。ありさは自分の中にもう一人の人物が住み着いている事に、まだ気付いてはいない。もう一人の自分とは二重性格であり、リストカットを始めた時におかしいなとは思う。本来の自分がどちらかなのは...

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刹那愛 No55 

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「馬鹿野郎!」ありさは思うが言葉が出てこない。ただ普通に通勤途中でいきなり背後からお尻を撫でられた、驚き相手を見たが人混みで分からない。こういう時はイライラ感が止まらなくなるありさは、病院の勤務時間に処理を行う。患者はありさを信頼しているが、ありさには優しさの本質はないのだ。基本的な行動とは違う他人には気付かれず、さり気なくしかし不気味な行動。痴呆の老婆がいるが時々正気に戻るとありさに言う。「あん...

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刹那愛 N0.54

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颯斗とありさの生活はお互いに自分の仕事を始めながらという事で納得する。颯斗の母親が入院中のありさへの失言を謝り父親が家族みんなでやり直そうと提案する。ありさは料理に自信が無いが努力する気持ちはあり、颯斗は期待しないで見守る事に決めている。ありさは自分の家を処分して颯斗の家に同居する覚悟をする。朝目覚めると隣にいる颯斗の寝顔を見てありさは人差し指でそっと撫でてみる。颯斗の鼻筋はとおり形が良いなとあり...