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マバタキ

Category: 小説

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君に捧げる涙134

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君はとんでもないことを私に残してくれる。確かに仕事を教えると言いそして、俺の持っている財産もあげると言った。「何故そこまでされるのか分からない」と言う私。「子供たちは自活できているけれど、守りたい人だと思ってる」と言う君。「私は君のただの話相手で友達程度の間柄でしょう、理解できないゎ・・・」「もちろん子供達にはそれなりに残す、でもそれ以上は子供の為に良くないんだ」「では、別れた奥さん達に残せば良い...

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君に捧げる涙133

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梅の花びらが散るように静かに君が逝った。「またね今度ね・・・」君との会話が最後となってしまったあの日、数時間後に君がくも膜下出血で倒れる。翌日訪ねた親族によって病院に運ばれるが、永遠の眠りの君になる。二月に入ると食欲が落ちる君は、ビールを薬と誤魔化す日々を過ごす。実際は食欲不振で、食べ物は唯一ポテトチップスを5枚口にする。歯が痛むと言いながら、歯医者に行かず趣味に没頭していた。ポテトチップスは溶け...

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君に捧げる涙132

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車を走らせている途中で「嘘をついてるのは私だ」と気付く私がいる。年齢も離れているし年下だから、初めから何かと理由付けして距離をとる私。「今更、恋なんて可笑しい」「君には絶対近寄らない、身の危険を感じるからやめよう」信号は赤になり対向車は来ない、ルームミラーを確認するとUターンをする。君がもうじきいなくなるかもしれない。この思いはなに・・・何故君の近くにいないのかと胸がつまる。切ないまでの君の心細さ...

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君に捧げる涙131

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【間違いでした】これが病院からの謝罪である場合、訴える理由になるとしたらどうする。私自身の身に降りかかった内容がカルテ違いだという、あり得ないような事実が起きる。命短し乙女ならいざ知らず熟しはじめる私が、まだ先があると言われた内容に驚く。体調不良と思う時の感覚はじゃあ何だったのか、精神的なものからだと気づき込み上がる笑い。訴える理由などない、生きられるという喜びが与えられた分感謝する内容である。カ...

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君に捧げる涙130

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人生の終わりが近づく人間だとすれ違う人々はわかる訳もない。駅の混み合うラッシュ時間に人待ち顔で、柱にもたれかかりぼんやりしている私。強い気持ちの自分であるはずなのに、寂しさと虚しさに襲われやり場のない心細さがこみ上がる。私に頼れる人はいない。こういう時来るにはとっておきの時間と場所である駅。泣くことに意味はなさない、病気で命が無いならそれは幸せである。自分の寿命が分かってるのだからである、事故で突...

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君に捧げる涙129

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「天空の中にいるような、柔らかい羽根布団はなんて気持ち良いのぉ~」羽毛布団を私は思わず抱きかかえる仕草をする。君は布団選びに夢中で、私からは離れている場所で敷布団を探している。「あのさぁ・・・何探しに来てるのか分かってるの?」私は君の背後から声をかける。「えっ!俺の敷布団新しく買い替えるって・・・いや違ったぁ~退院祝いだっけ!」別に布団が欲しくて来たわけではない、しばらく買い物らしいことはインター...

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君に捧げる涙128

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ガラス窓に映る自分の姿はやるせないほどに細い。部屋の明かりが消えているので、病院の庭にある明かりでぼんやり見える。救急搬送の患者が運ばれてきたようで、音に敏感な私は眠りに就けないでいる。明日は、担当医師に無理なお願いをしての退院である私。見下ろす庭に何台もの車が駐車しているのが見える。そこに私の車が駐車してあるのに気づき、エンジンがかけられている。君が無理を押して運転して来ていたことは夕方聞いて驚...

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君に捧げる涙127

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なんか変だわぁ~と気付く私。君が私の顔を覗き込む気配がして、眠りから目覚めているのに瞼を閉じている私。胸がどきどきするこんな感覚、久しぶりの私である。「オイ!その顔をどけてくれぇ~」胸でつぶやく私は思わずため息がでる。がぁ~これがなんとぉ~まずいことに喘ぐような、声を出してしまったから君をそそる。「あっふぅ~ん」となっちゃった訳だから、君のハートに火をつけてしまう。来た来た君の唇がぁ~私のおでこに...

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君に捧げる涙126

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深い眠りである事が分かる私は意識の中で彷徨う。どうにもならない人達ではあるが、逢いたい人たちが目の前にいる。霧の中から浮かび上がるシルエットは、もうとうに会えずにいる人々のはずである。あぁ逢いたかったわぁ~と近づき腕に触れようとするが、触れる瞬間に自分の腕だけが彷徨う。何人もの逢いたかった人々はみな一様に、私を見るが決して近づいてはくれない。表情が読み取れない程遠くにいるのに、肩に手を置かれている...

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君に捧げる涙125

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人の往来をぼんやり眺めながら、廊下の壁ぎわのベンチに座る。病院に救急搬送されてから7日目であり、自力で歩けるのか試すように病院内を歩いてみる。家に帰ることもできずにいる理由は、医者の許可が降りないでいる。「体力的に無理でしょう」と告げられるが、入院する病室のフロアーを歩いてみる。誰とも話さず病室の天井を眺めていると、今日になり歩いてみたくなる。時間をかけて歩いたつもりが、ふと見る腕時計の時間は止ま...

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君に捧げる涙124

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[なんだよぉ~あっ、大丈夫かぁ~」君が夢中になってるのは、組み立てながら作るプラモデルらしい。はっきりいって私にはわからない世界である。細かな作業が多くて見てるだけでも、面倒にさえ思うほど。私はなるべく近寄らない、パーツの一つでも紛失したら大変な事になるのが目に見える。そういう時に限り君から用事を言いつけてくる。「ヨーグルト買ってきてくれる、それと琥珀色のあれ」今日は特に風の強い日であるが、素直に...

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君に捧げる涙123

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「へえ~こくなよ」と君が言うフム?何なのと聞き返しながらお尻を少しずらす。「あのさぁ・・・なんて言ったか、分からないんだけれどぉ」「へぇ~をこくなよって言ったんだよ」乾燥芋を食べてお腹が張っている私はガマンをしている。PCに向かっている頭の中はおならをガマン。何故にわかる?おならがでそうな気配をしたのか私?私のガマンを見抜く君はすかさず言う。「くせぇ~ビックリだゎ!」「このあいだ、この世のものとは思...