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マバタキ

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刹那愛 N0.54

Category - 小説Ⅱ
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颯斗とありさの生活はお互いに自分の仕事を始めながらという事で納得する。

颯斗の母親が入院中のありさへの失言を謝り父親が家族みんなでやり直そうと提案する。

ありさは料理に自信が無いが努力する気持ちはあり、颯斗は期待しないで見守る事に決めている。

ありさは自分の家を処分して颯斗の家に同居する覚悟をする。

朝目覚めると隣にいる颯斗の寝顔を見てありさは人差し指でそっと撫でてみる。

颯斗の鼻筋はとおり形が良いなとありさは思う、思わず両手で颯斗の顔を挟むと頬に唇をつける。

颯斗は思わず苦笑いしながら言う。

「気持ち良く寝ていたのになんだよなぁ・・・起こすなよ・・・」

ありさは言う。

「だってぇ~いい顔してるんだもの・・・ううぅーん、本当にハンサムな旦那様」

颯斗は無視して眠り続ける。

「あっそぅ・・・いいもん、あっ朝ごはんの支度しよう」

ありさは起きてキッチンに行くと颯斗の両親は食卓で朝食の用意をしている。

「おはようございます!すみません遅くて・・・起きるの・・・」ありさが言う。

「おはよう、私たちは仕事の都合でいつもこの時間に朝食だから、良かったら一緒にどう」

「そうだよ、朝食のメニューに嫌じゃなければ・・・今日はアジの開き食べるか」

「はい、いただきます」ありさは素直に返事を返すとご飯をよそい始める。

「じゃあ魚は直ぐ焼けるから、ちょっと待っていて・・・あっ大根おろしは冷蔵庫から出してくれる」

「はい、あっ・・お母さん私、納豆食べても良いですか好きなんです」

「じゃあ俺の分も出してくれ」父親も言うと母親も言う。

「あら、私の分もねタレとからしは、後から混ぜるといいから外しといてね」

「はい、私はワサビを入れて食べます」ありさが納豆を思い切り混ぜ合わせ始める。

かき混ぜた納豆の糸は巨大なクモの巣の塊になり、いや噛みこんだガムのよう。

父親はありさの納豆を見ながら言う。

「なんだそれ、泡立ってるようだな」というと笑う。

「こうするとフワフワして食べやすいんです、糸が引かなくて」言いながらワサビを混ぜるありさ。

「何だか面白いわね、納豆一つでも食生活の違いがあるのは・・・どれ私もやって見ましょう」

ありさにアジの開きを差し出しながら、母親も思いっきりかき混ぜ始めるがその様子が笑いを誘う。

箸2本をぎゅっとつかむと思いっきり、混ぜ込み始めながら母親は呟く。

「颯斗も起きろぉ~早く孫観たいゎア~」

ありさは母親の気持ちがわかるだけに言い返す。

「はぁ~い、頑張りますがァ~こればっかりはわかりません」

「お前たちはいい加減にしなさい、孫を亡くしたばかりのありさを気遣え」

父親が言うと母親は言う。

「我慢するからけんかになるのよ、ねえ・・・」

母親はありさにむかって同意を求める視線を送る。

ありさは笑いながら言う。

「お母さん気持ちはわかりますが、できるかどうかわからないし・・・出来ない場合もあります」

「それはそうだけれど・・・そうね言い過ぎてごめんなさいね」と母親は言う。

「お母さん私を娘と思ってください」ありさはチャッカリ言う。

「これはもうありさの勝ちだなぁ・・・なぁ母さん」父親は言う。

「そうねぇ、出来のいい娘と思い付き合いましょう・・・・」ありさにむかって言う母親。

「お母さん出来が悪い奴と思っているでしょう・・・本当はねっ」ありさが言う。

「あらっ自覚してるところは決して出来が悪くは無いわ・・・よね」

「もういい加減にしろ、それよりもありささんはいつから仕事に復帰するんだ」

「はい、今日病院に行って挨拶して決めてきます」ありさが言う。

「看護師の資格はとても良い事だと思う、私達と一緒にと思ったけど別の方がいいわね」

母親は言いながら昨夜夫と話し合い決めていたことをありさに言う。

赤の他人同士が突然一緒に生活するには、精神的にお互い気遣う事が大事。

生活を一緒にすることでお互いの距離を縮めながら、でも自分の息抜きできる場所は必要。

颯斗とありさの生活に立ち入るつもりもない、決め事もないただ気持ちは家族。

若い夫婦が困ったときに相談にはのるから、私達もいつ何が起きるか・・・協力しよう。

父親はありさに言う。

「颯斗は俺たちのかけがえのない子供の一人、ありさを嫁として認めるが娘だと気楽だからな」

颯斗の母親も言う。

「他の子供達がこの家からでて独立しちゃって、寂しさがあったから・・・・本当に嬉しいのよ」

「嫁と思うと出来ないことにいらだつから、娘なら甘えるだけですからね」

ありさは言う。

「ご両親のお気持ち嬉しいです、有難うございます」

「アジの開きっておいしいですね」

「朝、一人分のお魚を焼くのがつい面倒でした・・・・大根おろしも久しぶりです」

母親も言う。

「手軽にコンビニでもファストフードでも、食べる事に心配のない世の中ですものね」

「言葉をかわす相手がいないことに慣れてしまうと、逆に相手を煩わしく思う人が多いけれど・・・」

「人間はね誰も年を重ねるうちに支えてくれる人が欲しいって、考えるよ病気でもしたら」

「でも、お金で雇え頼めるけれどそうなったときは辛い者よ・・・・気持ちのよりどころが無い人はねぇ」

「今の若い人たちは親がいる間は良いけれど、親が居なくなるのは当り前なのに考えない」

「子供が出来る出来ないは後で考える事にしても、結婚は大事だからした方が良いのよ」

「結婚をむずかしく考えすぎるのよ、好きな人と暮らすって考えなさいな」

ありさは母親の言いたい事が分かり、うなづきながら料理を口にする。

「ただ、一緒に生活するからと束縛してはお互いが嫌になる原因なの、相手を自分の物扱いはいけないわ」

「生まれ育った環境が全く違う二人の生活なんですから、あまり深く考えず気楽にね」

「例えば背中がかゆい時にかいてもらうってくらいの気持ちが良いのよ」と言って笑う母親。

「ただ肝心な事はお互いが思いやりの気持ちは、自然に湧き上がるものなんだよ」

父親は食べ終わりコーヒーを飲みながら、静かに言い聞かせる。

話をする事教えてもらえる事っていいなぁーとありさは思う。

「今の時代教えてもらうのはインターネットで調べられる、買い物もできるが、しかし・・・・・」

「悩みがあり相談する相手はいない人が多い、何故ならパソコンは返事はしないからである」

「心の交流は付き合わなければ始まらないのである」

「例えば若い人たちに言いたいのは恋をして失恋することも自分を成長させてくれるのだと」

「だから、颯斗とのこれからはありささん気負わずにな」

ありさも食後のコーヒーを飲みながら、自分が考え方を歪んでいた時を思い出し反省する。

「自分よりも多く生きている人の話は経験している分重みがありますね」

「こら、多く生きているはちょっと失礼でしょう、先輩と言ってくれないの・・」と、母親が言う。

颯斗の両親とありさは思わず爆笑する。


     


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