Welcome to my blog

マバタキ

Article page

刹那愛 No55 

Category - 小説Ⅱ
hand.jpg



「馬鹿野郎!」ありさは思うが言葉が出てこない。

ただ普通に通勤途中でいきなり背後からお尻を撫でられた、驚き相手を見たが人混みで分からない。

こういう時はイライラ感が止まらなくなるありさは、病院の勤務時間に処理を行う。

患者はありさを信頼しているが、ありさには優しさの本質はないのだ。

基本的な行動とは違う他人には気付かれず、さり気なくしかし不気味な行動。

痴呆の老婆がいるが時々正気に戻るとありさに言う。

「あんたは悪魔だ」おびえながら・・・・・。

看護師の制服を着ているありさは品さえ感じる程に美しい、誰もが認める程にしかし・・・・。

老婆にありさは食事を与えず与えたふりをする、身体を拭いたふりをして拭かない。

ありさは老婆を触れない理由は、自分の本性を見抜くからである。

老婆であるが若い時は占いを仕事にしていたからか、老婆は非常に感が良い。

だが話を聞く者がいない6人部屋で、ベットに寝ている患者は皆が耳が遠い老人達なのだ。

カーテンを仕切ると個々の部屋は、声を出さない限りは垣間見ることが出来ない。

昼の時間に老婆がベッドから落ちる床は固い材質である為に、いとも簡単に老婆は即死する。

カーテンから出てきたありさは顔色一つ変わらず、ナースコールを押してからである。

老婆の家族には至急連絡が入るが誰も異議は言わない、事故死として保険が降りる。

ありさの行動を不信にさえ思わないのには誰も気づかない程、ありさには悪運が強く味方している。

何よりもありさ自身が自分の行動を悪いと言う感覚さえ持たないからである。

「ただちょっと寝返りを手伝っただけ、力が強すぎただけだゎ・・・おばあちゃんのね」

ありさの力なのだがありさには感情に欠けているものがある、「人の痛みという感覚」

リストカットの代わりのようでありさの中に、新たな形で現れたはけ口の始まりとなる。

幸せを運ぶ天使に見える看護師のありさが、唯一放心状態になれる喜びだとは誰も気づかず。

ベッド交換をしながら窓を開け放つ彼女の顔は、晴れやかであるが瞳はおぞましく光る。

同僚の看護師が彼女に声をかける。

「可哀想なおばあちゃんだったわね」

振り向いたありさは言う。

「本当にお気の毒ねぇー」

同僚と一緒にベッドの位置を直しながら・・・・老婆の倒れた位置に立ちながら・・・・。

お尻を撫でた奴を思い出し思う。

「お前も死ね」

あの時のイラつく感情だけは消えているありさである。

ありさが同僚の肩を叩き「お疲れ様」と言う。

昼間なのに訳もなく妙に悪寒が走り、同僚の看護師は身震いをする。



     


ブログランキング・にほんブログ村へ

Category - 小説Ⅱ

     

【ドイツTRIXIE】アウトドアにも!ドイツTRIXIE 自転車に取り付けるキャリーバッグ!フロントボックス Mサイズ【キャリーバッグ ペットカート お散歩 ドライブ】

価格:11,231円
(2017/1/11 19:09時点)
感想(0件)

0 Comments

Post a comment