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マバタキ

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刹那愛 N0.57

Category - 小説Ⅱ
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颯斗の父親はありさに言う

「母さんは病院で検査させるから、ありさちゃんには大変だろう仕事と看病じゃぁ」

ありさは父親にコーヒーを入れながら言う。

「あら、お義父さんは私を信用できないのですか?」

「イヤイヤ・・そういう事では無いよ、まぁどちらにしても母さんは元気が取り柄の人だから」

「このまま寝込まれると店も続けられないだろう、ありさちゃんが手伝えるのか・・・無理だろう」

父親は店の合間にありさが母親の為に、病院から帰ると看病する姿に感動して言う。

コーヒーを飲み終えた義父が立ち上がろうとすると、少しよろけるように前のめりになり倒れる。

「ありさ・・なにを入れたんだ・・・コーヒーに・・・」

義父はそのまま昏睡状態に落ちいる、ありさは義父をひきずりクローゼットの中に入れ鍵をかける。

それから店に行き従業員たちに命令する。

「今から私が指示をするからお店は閉店して頂戴」

当然従業員は怒り出し反発するが、レジの売上金をそのままに鍵だけかけるとクローズに札を替える。

当然ありさのか細い体で義父を運べるわけはないと思うのが大きな勘違いである。

火事場のバカちからのようになるありさは常人ではない、その姿はまさしく鬼女である。

従業員たちもあまりのありさの形相と威圧感の有る言い方に、恐れをなして仕事着を脱ぐ。

「いったいオーナーはどうしたんですか」一人の従業員が尋ねる。

「義父はお母さんの容態が悪くなったので、病院に行きました」

ありさの答え方にはそれ以上聞ける隙も無く仕方がないと諦める従業員に更に付け加える。

「早くしてください、鍵をかけられないでしょう」

ありさにせかされた従業員たちは慌てて帰るしか手立てはない。

物事には順序があり良く考えれば後で「ああ、しまった」と思えることが多い。

しかし慌てていると考える余裕も無く、ありさの行動事態不信に思うはずなのだが・・・・。

その時の従業員は誰もが従い帰宅してしまう、これもありさの悪運だろうか。

従業員皆が帰宅した頃に義父は目覚めるが、身体の自由が利かず激痛が走る。

見ると自分の足の片方が無いと思ったが、そうではなく何かがが刺さっている。

クローゼットの床の部分が抜けていて足が入りこみ、釘を刺した様子である。

「何故こんなことに・・ありさが分からない。しかもこの場所にどうしてなんだ」

苦痛を覚えるが疑問だけで頭がいっぱいであり、そこへありさが戻り言いはなつ。

「病院へ行かなくても私に任せると言ってくれませんか」

義父は逆らうのはやめてありさの行動をうかがうと、救急箱を持ち出し足の治療をする。

釘はさほど深くでは無いのですぐに抜けるが、溢れ出る鮮血はおびただしい。

ありさの瞳の奥に揺らめく怪しいまでの怖さを義父は思わず見た。

何よりも異様なほどに興奮しているありさは初めて見る別人なのである。

狂気を秘めていると感じる義父は、上着のポケットに携帯があるのを思い出す。

しかし、ありさのこういう時は恐ろしいまでに感も良く、義父の視線に感づくと携帯を取り上げて言う。

「お義父さん、まだ私を信用しないのね・・・いいわ、分かるようにしてあげます」

ありさは治療していた手を止め、そのままにしてその場から離れてしまう。

義父の足は包帯が施されてはいたが、完全には巻き終わってはいない。

白い包帯はまっ赤に滲みだしている。

頭は異様に鈍く立ち上がれずに、いつしか意識を無くす。




その頃には、颯斗の母親はありさに言われる。

「お母さん最後のお薬よ」・・・・と。






     


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