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マバタキ

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刹那愛 N0.63

Category - 小説Ⅱ
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他人を痛ぶる事に快感を感じるありさは看護師であり輝くほどに美しい。

誰が悪魔のような心を胸に秘めていると思うだろうか。


花瓶に飾られている深紅のバラを見て颯斗はありさを思う。

バラの花びらにそっと触れようと指先を伸ばし触れた瞬間、颯斗の指先に戦慄が走る。

指先に刺さるトゲは短いけれど、トゲは短いくせに太く逆三角形だが鋭利である。

刺さる指の腹は柔らかく敏感な箇所から赤い鮮血が、こんもりと盛り上がるさまは綺麗だ。

艶をおびた赤い色はやがて絵の具のように濃さを増す、颯斗はありさを思い浮かべる。

色の白いありさの顔は青白く瞳の奥に黒々と光り輝く眼差しはまつ毛に半分隠れる。

濃く長いまつ毛は地毛でその瞳に魅了された颯斗ではあるが、実はありさの行動を心配する。

愁いを帯びたどこかつかみどころのないありさのは、颯斗以外の他人を拒否するからだ。

そして、その胸の内に秘める思いは想像もできない怖さを颯斗は感じている。



ありさの口元が少し歪むのは自分の思い通りに行かないことがある時の癖だ。

「忌々しい奴・・・・」呟くありさは男子大学生が自分を尾行していると知ったからである。

颯斗の父親に対してはいつの間にか憎悪は消える、対象外になると態度が変わり手当を施す。

颯斗の父親はとうに気力が失せている、痴呆症になったかのように言葉を言わぬ。

ありさに何をされるか分からないので颯斗が帰るまで実はボケたふりを演ずる。

ありさの人格は普通の自分は冷酷さに気付いてはいない、もう一人の自分がいるのを知らない。

けれど、冷酷な人格は普通の人格を嫌い追い出そうと模索しているのである。

普通の人間が自分の中にもう一人いるとは想像もしないであろう。

が二重人格の人間の場合は大体強い人格が支配するようになり、生きるか死ぬか追い込まれる。

本当に別人なのだ、信じがたいが・・・身体が一緒というだけで人間が二人いるような事である。

はたから見てはただ一人であるが、身体の中に人格は全く違う人間が二人いるのだ。

性同一性障害の人がいるが、ありさは人格が例えて言うならそういう事になる。

気がふれていると言うようなことではなく、人間が二人いると言う事になるからややこしい。

病気というにはあまりにもかけ離れている、何故なら行動事態の様子が変わる。

ありさは看護師の仕事の時は優しく患者に接することが出来ているが。

冷酷な性格のありさが見ている事すら、普通のありさには分からない。

老婆に毛布を変えると言いながら毛布ごと、ベッドから払いのけた瞬間に老婆は落ちた。

ありさの普通の性格の時に、一瞬だけ現れた冷酷な性格のなせる業はありさ自身もわからない。

今の状況に至る前に颯斗は帰るべきであったが、冷酷な性格に支配されたありさ。

誰かターゲットを決めるとその人物を抹殺する事に集中する。

・・・・だが狙いは誰でも良い訳ではない、もう颯斗を慕う気持ちは残ってはいない。

・・・二重人格とは優しさを嫌い人を傷つける事に酔う。

普通の人間では感じることの出来ない・・・それはもはやありさにとってはエクスタシー

「き・も・ち・い・いぃ~」ありさの絶頂感となる。

人間としての感情とは?もはや悪魔の化身である・・・ありさは答えない。


普通ではない人間とは・・・誰もが理解できない・・・。





     


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