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マバタキ

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刹那愛 N0.66

Category - 小説Ⅱ
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ありさには感情が無いのではなく、人格のせいでその人格に左右されてしまう。

二重人格は最初に自分が作り始めた事なのだが、それに気づく二重人格者はいない。

普通の人間に例えると、いわゆる影のように付きまとっていた影が陰ではなくなり表に出る。

影には心は無いからでありましてや感情さえ、鼻から持たないのである。

ありさの強い方の人格も最初はおとなしくありさの中にいた。

しかし、我慢し続けることが出来ない程にありさの身体は居心地よく支配したくなる。

強い人格は優しさとか思いやる気持ちは持たない、そういう部分のありさが普通であった。

そしていつしか強い人格はありさの中で時々、ちょっかいを出し始めのさばり始める。

やがてありさの人格として居座り、普通の性格を追いやってしまう。

ありさが着替えて浴室から出たころにインターホンが鳴り、画面に映し出された来訪者を見る。

「○○警察の者です、最近起きている放火での不審者について・・・・・・・・」

警察手帳を画面にかざしながら二人の私服刑事が並んで次々に代わる代わる映し出された。

ありさは着替えた服を脱ぎ捨てると裸身になり、バスローブをはおるが颯斗の物だ。

「今からシャワーを浴びるので・・・・裸ですけれど・・・・」

ありさは玄関の鍵を開けるが扉は開かずに声だけで、玄関のドア越しに答える。

しかし、刑事はなかなか帰ろうとはせずに色々と聞き出そうとするのが分かるありさ。

バスローブのまま玄関に降りると肩を片方あらわにした格好で刑事に自分の姿を現す。

刑事二人もまさかそんな恰好のまま女性・・・が応対に出るとは思わず引く。

「いやぁ~失礼しました。また何か気が付かれたことがありましたら是非お知らせください」

だが、一人の刑事がふと長年の経験からかどことなく異様さを感じる‥・・・直感である。

どこがどうとは言えないが一目で犯罪者に感じる直感は、ありさの目を見た瞬間である。

相手に顔をむけていても犯罪者に共通する点は、何かを隠そうとするおびえた瞳で分かる。

真っ直ぐに顔をむけていてもありさの目は泳ぐように、刑事を見ていない事に気付いたのである。

二人の刑事はありさの裸体を盗み見しながらも、仕事に忠実な刑事と言う職業に誇りを持つ。

若い女性を見る男としての本能は隠しようがないが、仕事をする堅実な正義感は失わずにいる。

40代の山田刑事が帰り際にガレージが閉まっていることを確認しながら言う。

「この家・・・・今の女性なんか引っかかるなぁ~滝やんどう思う?」

滝やんとは山田刑事よりも一回りも上で大先輩である、だが所轄での滝沢に対する愛称なのである。

滝沢刑事は身長は170センチはあるが体格が良い、丸顔は誰からも好かれる布袋様のよう。

いつしか滝やんと呼ばれているので、山田はコンビを組み始めて「滝沢さん」と一度も呼ぶ事が無い

「いやぁ~まいったぜ、しおれていた俺も一瞬で元気になるほどいい女だなぁー」

「ちょっと待って滝やん、俺も同意見・・・いやそういう事を聞いてんじゃ・・・」

山田刑事が話を終えないうちに滝やんこと滝沢が一言ズバッと言う。

「におうな」山田刑事も素早く滝沢刑事と同時にうなづく後に一度振り返り再び歩き出す。


二階の窓から眺めていたありさは既ににスーツケースを開いていた。



     


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