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マバタキ

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刹那愛 N0.67

Category - 小説Ⅱ
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「先輩俺さぁ~ピアス落としちゃってさぁ~買ったばかりなんすょ~」

20歳なったばかりの河合アキトが言う。

「つけない方がカッコイインジャねえのかぁ~」

21歳になったばかりの先輩萩原は自動販売機にコインを入れながら言う。

部活が終わってかなり遅くに入ってきた二人は温泉施設で食事をした後喫煙室で談笑する。

そこに若い女性が入っきたので思わず二人は一瞬彼女に視線が釘ずけになり無言になってしまう。

こんな田舎町にアイドル並み嫌まるで女優並みの女性を見かけたのは初めてだからだ。

自分達とさほど変わらない年齢に見える彼女は、喫煙室に入っても喫煙する訳では無い。

館内着を着ているが伸びた手足のバランスは、細く形の良い脚にペデキュァをぬらない足指が綺麗だ。

しかし、到底こんな綺麗な女性には男も一緒だろうと二人は又会話を続けながらも気にしていた。

彼女は不意にアキトに声をかける。

「ねぇ・・ここって何時まで営業か分かるかしらぁ~初めてだから・・・分かる」

アキトはあまりにも突然に言われ慌てて先輩に助けを求める。

「先輩分かりますか」

「えっ・・嫌・・・俺たちも初めて何でぇ~多分12時までじゃ無かったかなぁ~」

若い青年たちはお互いにまだ中身は彼女を作るよりスポーツに没頭している青春BOYなのだ。

しかし綺麗な年頃の女性に声をかけられて、嫌な気持ちにはならないが心構えがまだなかった。

悪い気はしないがまさか館内の時間を尋ねられてくると思わず内心ガッカリする二人の青年達。

「なんで営業時間なんだよう・・・せめて俺らの事を聞いてくれってぇのぉー」

会話はそれで終わると彼女は携帯の時間を見ながら呟くように一言。

「そうなの・・・ありがとう・・宿泊は出来ない所なのね、残念だゎ」

彼女はすっと立ち上がるなり扉をスライドさせて喫煙室を出ていってしまった。

若い青年は同時に思うが言葉にはしない「チャンス逃したゎ」

元の会話に戻りながらも先輩の方から言い出す。

「俺らも風呂入ろうぜ、もうこんな時間だもんなぁー」

アキトも携帯を見て時間を確認すると22時は過ぎているからだ。

この温泉施設の岩盤浴の為に二人は来たのである。

部活の帰り際に別の部員からこの施設の岩盤浴がとても良いと聞き先輩が誘う。

いつもなら帰宅して食事を終えてから風呂に入るのが一番好きなアキトであるが、

今日は家には誰もいないから早く帰って留守番をしてねと母親に頼まれていた。

だからこそ、どうせ誰もいないんだから早く帰っても自分でやるのが面倒くさかったのだ。

「2時間切っちゃっているから急ごうぜ」と先輩が立ち上がる。

「ウィ~ス」と自分の荷物と館内着バッグの茶色い手提げを持ちアキトも先輩の後に続きでる。

そこに先ほどの女性がまた戻りベンチの椅子に腰を下ろすと、足元に携帯が落ちている。

拾い上げた携帯をじっと見つめるその女性こそありさである。



アキトは携帯を落としたことに気付いてはいない、岩盤浴はそれほど気持ちが良いのだ。



     


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