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マバタキ

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刹那愛 N0.68

Category - 小説Ⅱ
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ありさは行く当てもなく温泉施設にいるのではない、京子の知り合いと東京駅で偶然に合う。

ありさが車で出かけるのを止めたのは二人の刑事が、来たことで、
犯罪者特有の鋭い感が冴える。

スーツケースの中は現金が詰っている、身の回りの日用品などはコンビニでも買える。

ホテルに泊まれば備えがあるので持ち歩く必要は無いしその時間が惜しかった。

毎日100万円ごとにキャッシュカードでおろしていた現金はスーツケースいっぱいである。

一人暮らしの生活で生きていたありさには苦痛で、家族との生活はただ逃げ出したい心境になる。

理由はただそれだけであり別に家族の必要性を感じる事も無くなっているありさ。

誰かの者扱いをする他人が嫌いであり、また、当り前のように家族だからと
事あるごとにありさに都合よく「家族」といちいち口にする両親への不満が爆発した。

「家族の絆」だから何なのよ、やって当たり前やらずにいると何でやらないのと言われた事への不満。

結婚不適者の人物は世の中にはいるのでありその一人がありさである。

こういう人物は何度結婚しても誰と一緒でもうまく行く訳がない。

分かっていながら一緒になると事件が起き分からなくとも、事件が起きる・・・初めてわかるケース。

ありさは長い廊下の途中で壁の間がガラス張りになる場所から、ホテルの青い看板の明かりを眺めている。

姫がありさに声をかけながらありさの前に立つまで、気づかないくらい考え事をしていた。

ありさは東京駅から羽田空港まで行き北海道へ行こうか沖縄へ行こうか迷いながら歩いていた。

スーツケースの中身が現金だらけなので飛行機は断念するしかないと即座に思い直す。

どうするか思い悩みながらいつの間にか高速バスの近くまで歩いていた。

高速バスなら大きなスーツケースでも怪しまれずに切符さえ買えば大丈夫である。

ただ行く先が限られてしまう・・・考え込むその矢先に声が見ると京子である。

「お久しぶりねぇ~ありさちゃん」観劇帰りのお局様の京子と姫である。

姫が高速バスで帰るのを見送りに来たお局様こと京子である。

大きなスーツケースを引き釣りながら歩く女性に違和感を感じ京子は顔を見て更に驚く。

くどこかで見覚えがある気がしてならずにじっと見つめ、気付いたので思わず声をかける。

硬い表情は変わらないありさは看護師の時とは違い、変貌してはいるのだが京子に分かる訳は無い。

絵の具で言うなら黄色に青色を混ぜると緑になるように、想像できない程に人格は変わっている。

ありさは声をかけられたが強い性格でもお局様への攻撃する理由は見つからずただ頷き正面を向く。

時間が迫っていたので手短にお局様の京子が姫をありさに紹介する。

「ありさちゃんこの人ねぇ~姫こと私の観劇仲間なのこれから水戸まで帰るのよ」

「あっ・・・水戸に行く用事があり行こうとしていたんですよ」「ありさ・・・です。ご一緒しようかしら」

ありさは「丁度良いタイミング」即座に胸の内で思うと口から出ていた。

バスの出発時間は迫りありさはスーツケースを京子たちに預けると切符を買いに急ぐ。

「こんな大きなスーツケースに何を入れているのかしら・・・」国内旅行には大きすぎる。

京子は用事があるには必要なものを入れているからだろうとすぐに疑惑は払しょくする。

ありさは息を切らしながら走り戻ると荷物をバスの運転手に頼み込む。

大きすぎる荷物は偶然にもその時間に、手荷物以外持たない乗客ばかりで簡単に収まる。

犯罪者が逃げおおせる時に運が良いから何処までも逃げおおせるのは偶然と言う幸運である。


高速バスの便利さは手軽にどこでも行ける、切符を買えば日帰りでも2・3日中でも料金が安い。

ありさは高速バスに乗るのは初めてであり、貧相に見える座椅子は意外に座るとほど良い硬さ。

京子に偶然出会い姫に出会えたのが幸運であったのか、今はまだ見当がつかないありさ。

次から次とありさの起こす行動は本人さえいつしか分からない状態なのである。

二重人格者の故の怖さは本人が分からない所にある。

姫とは座席が離れていたがありさは姫から余計な事を聞かれずに寝れる。

高速バスが首都高速を後にする頃、姫もありさも意識なくただ眠りについた。

高速バスは座席一人づつに満員である、二人は最終地点で運転手に声をかけられるまで爆睡する。

到着した時間は帰宅ラッシュ前の夕方16時過ぎ、まだまだ明るい時刻である。

姫は優しくありさに聞いた。

「今夜の宿泊先は決めてあるの・・・ありささん」

「いいえ・・・これから決めようかと思って・・・」

ありさは駅に降りた瞬間に辺りを見回すとホテルが目前に立つのが分かる。

ぐるっと見回すと反対側にも建つホテルは映画館での上映映画の画面を映し出す。

「どこに決めようか」さり気なくありさに聞く姫は別に急いで帰る理由は無い。

「あの・・・映画館のある方がいいかしら・・・」

ありさは今までに映画を見たことが無かった。

「ではチェックインしてから行動しましょうか、私、車を取ってくるから待っいて」

「えっいいんですか、・・・待ちます」

初めての土地で一人で行動するにも、スーツケースは目立ちすぎると思う。

姫が車でスーツケースを運んでくれるならこんなに都合良い事は無い。

この状況にありさはほくそ笑むが・・・・姫は何も知らない。

ホテルでのチェックイン後に姫が「温泉に行きましょうか」と誘う。

「えっ…近くにあるんですか」

「車で30分くらいの場所にあるから良ければ行く・・・帰りも送るわよ」

まったく人が良い姫であるが初めてでは無い、優しさの表れである。

なれなれしく接する姫にありさは喜ぶ感情はない、ただ今後の為に考える時間が必要だった。

こういういきさつからありさは温泉施設の廊下で姫を待ちながらベンチイスに掛けている。


岩盤浴には入らない・・・ありさの身体はまだ若く美しい体力さえ持て余す。


何故ここにいるのかが分からない本当のありさが、身体の内部で格闘し始める。




     


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